
インビザランとは

透明なマウスピース(アライナー)を定期的に交換し、理想の歯並びに近づけていく矯正治療です。2021年現在、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに1000万人を超える患者様が治療を受けています(2021年5月時点)。
アライナーは、インビザライン独自の3D治療計画ソフトウェアと歯科医師による総合的な判断により立てられた治療計画に基づいて製作され、約1~2週間ごとにアライナーを交換することで歯並びを整えていきます。「透明なので目立たない」「取り外しができるので清掃面に優れている」など従来のワイヤー矯正のデメリットを克服しています。
メリット・特徴
透明のマウスピースで目立たない

アライナーは透明で目立たないので、見た目に関するストレスがほとんどありません。また、どうしてもマウスピースができない場面においては取り外しも可能です。
取り外しができるから衛生的

取り外しができるので、治療中も今まで通り口腔内のケアができます。簡単にブラッシングできて、清潔なお口をキープできます。
口腔内トラブルが少ない

ワイヤーブラケットを使わないので、お口の中を傷つける心配や矯正装置が外れる等のトラブルの可能性も少なくなります。
予測実現性に優れたシステム

3D治療計画で治療開始から完了までの歯の移動を事前にシミュレーションし、確認することが出来ます。仕上がりのイメージを患者さまと共有でき、不安の解消や矯正期間中のモチベーションの維持にもつながります。
通院回数の軽減

アライナーはご自身で定期的に取り換えていただきますので、通院は4~6週間に一度でOKです。仕事や学校、子育てに忙しい方にも喜ばれています。
ワイヤー矯正との違い

型取り不要の「iTero」を導入。短時間で高精度な歯型のデジタルデータを採取


当院では、iTero(口腔内スキャナ)を導入しております。
従来の型取りは時間がかかり、嘔吐反応に苦しむ患者さまもいらっしゃいました。また、精度のバラつきが出るといった問題ありました。そのような不具合を解消したのが「iTero」です。お口の中をスピーディーにスキャンし、従来の型取りでは再現できなかった細かな歯表面の凹凸まで3Dデータとして取り込むことができます。
また得られたデータをもとに独自の3D治療計画ソフトウェアでシミュレーションし、治療後の歯並びを確認してからの治療開始が可能になりました。治療後のイメージは相談当日に、治療計画後には最終的な歯の位置に至るまでの動きを動画でお見せできるため、患者さまも治療ゴールをイメージしやすくなります。
治療の流れ
step1 スキャニング

お口の中を専用の口腔内カメラでスキャンし、精密なデジタルデータとして採取します。
step2 治療計画を作成

3Dデータによる治療計画を作成します。
予測される終了位置の確認や治療期間を判断します。
step3 アライナーの作製

開発元である米国のアライン・テクノロジー社に送付し、患者さまそれぞれの歯列に合わせたアライナーを製造します。
step4 治療開始

アライナーを患者さまへ。使用方法・注意事項などをご説明、着脱の練習もします。
患者さまは毎日アライナーを装着し、1~2週間ごとに交換して頂きます。
step5 経過観察

約6~8週間ごとに来院して頂き、治療の進捗の確認や治療計画で予定している処置などを行います。必要に応じて、歯のクリーニングや歯みがきの指導も行います。
step6 治療終了

治療終了までの期間は患者さまによって異なります。
治療終了後は、移動した歯の位置を安定させるため、リテーナー(保定装置)の使用が必要です。
インビザラインのデメリットや注意点
- 口腔内・歯並びの状態によっては対応できない場合があります
- 患者さまの状況や歯の動きにより治療期間が延長したり、 治療途中で治療方針を変更することがあります
- 矯正装置をはずした後、保定装置の使用が不十分だと後戻り(元の位置に戻ろうとする動き)をします
- 患者さまの歯みがきに不備があった場合などには、 むし歯や歯肉炎になることがあります
- 矯正装置を装着した時は数日間歯が浮いたような痛みがあったり、治療中口内炎が出来ることがあります
- 非抜歯でマウスピース矯正を始めた場合でも、その後の歯の動き方によっては抜歯が必要になる場合もあります
- アライナー(マウスピース) の装着時間(1日:20~22時間)を守らなかったり、チューイーの使用に不備があった場合、スムーズに歯列改善を行うことが出来なくなります。
- 歯ぐきや歯槽骨が多少やせることがあります。歯肉が退縮して歯が長く見えることもあります
- 治療中、知覚過敏や痛みなどが出たり、歯根吸収が生じる恐れがあります
- 自費診療(保険適用外)の治療です